Lettuce Walking
(2020.5~2020.6)
”新型コロナウイルスの感染が拡大する最中、イベントは行えるのか?”
3月頃から大小・公民問わずイベントというイベントが軒並み中止。緊急事態宣言が出され、記憶にも新しい鬱屈とした自粛期間に突入していきました。
感染が拡大し経済活動も回すことができず、各方面で悲鳴が聞こえてくるなかで、県内で自分たちが楽しめるイベントを企画してきた「理想の休日ドットコム」も本来開催するはずだった5月の屋外イベントを中止せざるを得ない状況に。
そして、このイベントで本来販売するはずだったロメインレタスをはじめとする農作物が余ったことがイベントの発端です。
そこで「仕方ない」と中止し、単に自粛するのではなく、主催者は逆手にとって「三密を配慮したイベントができないか?ご縁のあるお店や生産者の力になることはできないか?」との思いから、企画の相談をいただきました。
当時の社会情勢や使えるリソース、季節や先行事例などを鑑みて提案したのが「レタスウォーキング」です。
楽しむことを目的として行われるファンラン(fun running)に着想を受け、イベントの流れは畑でレタス収穫体験をし、特注の専用ストラップ「レタストラップ」でレタスを装備。
森の巣箱カフェ特製のタコスミートで、とれたて新鮮なレタスを試食し、出発前にソーシャルディスタンスで乾杯。
レタスを食べながら新潟らしい田園風景を横目にウォーキングし、途中の味変スタンドでトッピング。オリジナルエナジードリンクをつくれる給水所で元気をチャージし完走という流れで行いました。
残念ながら雨のため午後の部は中止となりましたが、最後まで参加者・関係者の皆さんで楽しむことができました。
全国ではその後も数多くのイベントが無くなっていきましたが、果たしてどれだけの企画がリスクと開催意義を天秤にかけ、検討を重ね決断に至ったでしょうか。
三密を避けて楽しめるイベントはできますが、だからこそもしやるならば、”なぜ・何のために”そのイベントをやるのかがこれまで以上に重要になるかもしれません。
今回のレタスウォーキングは、withコロナ以降の企画に対して、一つのあり方を示す形になったように思います。