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人生100年時代、20代30代会社員にいま必要なもの【前編】

更新日:2018年4月11日


Career

春は事始めにピッタリの時期。


「特に生活に変化はないけど、何か新しいことをはじめたい」と、趣味・資格・習い事など、雑誌やCM、ネットを見ていてそういった情報が目に留まる方もいるのではないでしょうか。

また、「今のこの生活のままでいいんだろうか」と周囲の人の変化を横目に、新年度を迎えたことで改めて漠然とした不安を感じている方もいるかもしれません。


この時期は、Facebookを見ていると色んな人の出処進退に関する投稿が流れてきますね。



20代30代の方は、前の記事でも少し触れた、LIFE SHIFTで示される人生100年時代と呼ばれる激動の環境を生き抜かねばならない世代です(もちろん私も含め)


恐らく同世代の会社員の方なら、


「一生、この会社でやっていく訳ではないけど、すぐに転職や独立までは考えられない」

「今の仕事に大きな不満はないけど、この仕事を続けていて本当にいいんだろうか」

「将来に向けて何かを変えたい(始めたい)けど、まず何をしたら良いのか分からない」


といった不安や迷い、1回くらい感じたことがあるのではないでしょうか。



また、社員を率いる経営者や管理職の方の中には、


「大きな変化を前に、これからの社員にどのようなことが必要なのか」

「社員のモチベーションを引き出したいけど、自分たち世代のやり方しか知らない」

「副業させるのは抵抗がある。しかしもっと外を見て視野を広げてほしい」


といった思いを持たれている方もいらっしゃるかもしれません。



私も前職リクルートで営業をしていた20代後半の頃は、会社の特性上もありますが、10年在籍しない環境のなかで、限られた期間でいかに次のステップに行く力をつけるか?と入社した頃より考えていました。


ただ、毎日の仕事量や時間も長く、休日も仕事に追われることも少なくなかったので、先ほどの不安を感じながらも具体的に行動に起こせない時期がありました。


しかし、ある考え方と出会って以降、仕事と生活に対する優先順位を見直すことができ、仕事へのモチベーションがあがり、さらに結果として独立起業するにまで至るような人脈と経験を積むことができました。



現在起業3年目。起業家としてはまだまだ駆け出し。定期的にお給料が入ってくる安定は犠牲にしましたが、今の選択とライフスタイルに満足していますし、何より確実に今、生産性資産※と変形資産※を蓄えることができている実感があります。


また、何より仕事を熱中できる遊びのような感覚でやることが出来ていて、日々新しいことややったことがないことに挑戦する毎日が遊びのように楽しく、お陰様で「人生を楽しくする仕事」を自ら体現することができています。


※LIFE SHIFTでは「人生100年時代に必要な資産」として以下2つが紹介されています

生産性資産…お金を稼ぐために必要な知識、スキル、経験 変形資産…多様な人脈、変化への柔軟性、新たな経験に対する前向きな姿勢


今回は、人生100年時代を前に、20代30代の会社員で同じような不安や悩みを持った方へ向けて、これからのキャリアを考える上で必要な視点、そして今のうちに身につけておくべき力について一人の経験者としてお話したいと思います。


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パラレルキャリアをはじめてみよう


先ほど出た、ある考え方というのがこのパラレルキャリアです。


平たく言えば二枚目の名刺活動ともいえるかもしれません。


パラレルキャリアは、かの有名な経営学者ピーター・ドラッカーが提唱した新しい社会での生き方で、本業の仕事以外に仕事を持つこと、非営利活動に参加することを指します。


最近取り上げられることも増えてきたパラレルキャリアですが、私は本業にも何か生かすことのできる経験を積める個人的活動や仕事(役割)と定義したいと思います。


副業とは何が違うのかというと、パラレルキャリアはお金を稼ぐことが一番の目的ではなく、自分がやりたいこと・興味のあることに関わることを一番の目的にしていること。


そして、本業のスキルや経験も活かすことが出来るなど、何らか関わるものに本業が関連するということが大きな違いと考えます。副業ではなく複業と称される場合もあります。


これまで自分がやりたいことを仕事にできず、諦めてきた人も少なくないかもしれません。

特に選択肢の限られたなかで生きてきた方は、こうした活動を損得勘定で片付けてしまう方もいるでしょう。


「儲からないのに参加するの、と?」


そうした方ほど、収入を別できちんと得ながらも興味のあることに関わることで、本業では得難い人脈や異なる価値観に触れることで視野が広がるだけでなく、新しい自分の一面に気づけると思います。


本業の経験をもう一つのキャリアで生かし、さらにパラレルキャリアで得られた経験も本業への糧となるような循環が描ければ、肩書や立場に関係なく、しがらみに囚われず個人として関われる場所を作ることで質の高いつながりが増え、より充実した時間を過ごせるはずです。


参加先も今はFacebookやTwitter、こくちーずなどのイベント検索サイトを使えば簡単に見つかります。



パラレルキャリアを行うことで、今の自分の居場所が本当にここで良いのかということを転職や起業せずとも試すことができ、多様な経験とともに人脈も広がり、変形資産を培うことができます。


余暇を娯楽からパラレルキャリアにいくらか充てることで、転職にも等しい新たな仕事経験や、ビジネススクールでは得られない現場実践が得られ、生産性資産にもつながります。



当時、私はパラレルキャリアという考え方に出会ってからは、仕事の合間を縫って異業種交流会や気の合う仲間たちとトークイベントやワークショップを企画したり、大学生の社会参画に関するまちづくりの活動を自ら行っていました。


様々な世代、異なる背景の方々と一つのイベントやプロジェクトを形にしていくのは簡単ではありません。本業では決して知る由もない地域のことや、新たな価値観を知れたのも、まさにお金に換えられないパラレルキャリアとして出来た体験であり、一生ももののお付き合いと呼べる方とも出会うことができました。


当時、東北で関わっていたパラレルキャリア活動

また、経験を生かし石巻の地域の子どもたちの進路支援などに関わることで、自分が地域で何に役立てるかを知ることができたのは大きかったです。


パラレルキャリアで知り得た情報によって、当時参加した社内のプランニングコンテストでは準グランプリを取ることができたのも社会人として自信になりました。


いま思えば、リクルート退職後の道で独立起業を当時はまったく考えていませんでした。


では、なぜ今この道を選んだかといえば、当時の様々な出会いと経験こそが今の私の選択を導き、仕事へ対する価値観をつくったのだと思います。




いかがでしょうか。関係性を求める20代30代の皆さんにとって、いくらか共感してもらえた部分もあるのではないでしょうか。



新しい趣味や習い事、資格取得、セミナーへ参加するのもいいですが、この春から何か1つパラレルキャリアをはじめてみるというのもオススメです。



(続きは後編で!)


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山本一輝


Idea partners


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