
「GOSEN KNIT FES 2020 Thanksgiving for Fun&Fan」振り返りワークショップを実施しました。
本番は昨年11月に開催しましたが、コロナの影響を考慮し振り返り会は先延ばし。 振り返りなくして学びなし、ですので少し時間が経ってしまいましたが今回も運営に関わった皆さんにお集まりいただき行いました。
これまでのニットフェスは3日間でのべ5000人以上の総動員実績のイベントでしたが、このコロナ禍のなかで、いかにリスクマネジメントを考えながら企画するか?
中止しないならばそもそも何のためにやるのか?リスクを取ってでもやる意義は?という問いからはじまり、まずはコンセプトと開催目的を主催者の皆さんと集まって対話を経て再定義。

これまでの積み重ねがあったからこそオープンファクトリーを事前申し込み制にするなど新しい生活様式に基づく対応を策定して取り組めましたし、五泉高校の生徒たちのVR工場見学やアンバサダー企画でオンラインワークショップやニットライトアートなど、新たなブレイクスルーが生まれたことは大きかったです。


全体の動員数は確かに減りましたが、アンケートではその分満足度やリピート意向もアップし、開催への感謝の声も寄せられました。掲げたコンセプトが少なからず伝わったように感じます。
現体制になって3回目のニットフェス。回を重ねるごとに地域との繋がりが深まり、振り返りではニット企業の皆さんから商店街の皆さんやアンバサダーメンバーの労を労う場面や、地域の方からもニットフェスをもっと盛り上げたいという前向きな意見が交わされて胸熱でした。
イベントの開催意義を問う
コロナ発生から1年が経ち、思考停止し自粛だけしていては経済的にも地域振興的にもまずいという流れも徐々に出てきました。
昨年は大小様々なイベントが軒並み中止になりましたが、余裕がない状況であればリスクを優先することは仕方ないことだったでしょう。
しかし、一度中止したからこそ改めて開催意義や目的、いかにして企画を行うかをこうしてステークホルダーも交え対話的に話されなければ2年連続の中止もあり得えます。
もしかしたら、二度と開催しなくなるものも出てくるかもしれません。

その時、自粛を理由に掲げられたら恐らく殆どの方が仕方ないねと納得せざるを得ないです。
でも、そんな主催者の思いや願いもなく手段が目的化したような形骸化した企画は、そもそも開催する必要がないのかもしれません。惰性で続けていただけなのかもしれません。
お客様もこの状況下でそんな場にリスクを取ってわざわざ行くでしょうか。
「たまたま」「偶然予定が空いてたから」という方はいるかもしれませんが、恐らく主催者の思いなき場には地域や産業を応援したいというファンは現れないと思います。
今、このタイミングだからこそ地域でイベントをやる意義目的は見つめ直した方がいいし、2021年は昨年自粛した皆さんはそれが問われる年になるはず。
企画側の皆さん、検討しているそのイベントには思いは乗っていますか?
改めて自分や仲間たちに問うてみてください。
対処できないほどの危険を冒してチャレンジすることは無謀です。
志や思いの下にまずは小さく生み出す。そして取れる範囲のリスクでチャレンジをし試行錯誤し経験を積んでいく。五泉の皆さんとはそんな3年間をともにしてきました。
小さく挑戦し大きく学ぶニットフェスはまだまだ進化の途上です。今年の開催もご期待下さい。
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山本一輝
Idea partners
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