鮭川小中学校でABDを開催しました



10月11日(月)、12日(火)と二日間かけて鮭川小学校・中学校の生徒の皆さんを対象にABDを開催してきました。

きっかけは、最上地域で図書館等の公共施設の指定管理を行う一般社団法人とらいあの皆さんと一年ほど前に新庄市で開催したアクティブ・ブック・ダイアローグⓇで、そこに参加されていた中学校国語科の先生からのご依頼でした。

鮭川中学校では以前から本に慣れ親しみ、生徒の読書習慣づくりのために様々な活動を行っており、令和3年度子供の読書活動優秀実践校にも選ばれ、さらなる読書の実践を…ということで教育委員会も巻き込み、小中学校による連続開催が実現に至りました。



今回の選書は小中学校ともにキャリア教育の機会も兼ねて『なぜ僕らは働くのか-君が幸せになるために考えてほしい大切なこと』(池上彰 監修)を題材にしました。



ABDを行ったのは小学校5,6年生58名、中学校全学年72名と過去最高の参加人数

人数的に全参加者を1グルーブにはできませんので参加者をそれぞれ2~3グループに振り分け、各グループで1冊を担当。




そこからさらに4名ずつに班分けをし、短時間でも読みきれるよう1人につき数ページを割り振りコサマライズ。そして、制限時間を設けて全グループ同時のリレープレゼンを行いました。

当然生徒も教員も初めてのABDで、子どもの能力や発達段階もバラバラななかでどこまでやれるか不安もありましたが、何とか最後までやり切ってくれました。



学校教育のなかでここまで大々的にABDを行うケースは全国的にも稀だと思うので、ファシリテーターとしてもいい経験となりました。

ハーベストを見るに、何か一つでも今後に繋がるものを持ち帰ってもらえたようで何よりです。

以下は小中学生と連日ABDを実践してみての気づきです


  • 小学生のABDはできなくはないが、発達のバラつきが大きいため、高学年といえど普段から学習で発表や対話(話し合い活動)の実践が積まれてないと苦戦する。しかし、大人のアシストがあれば個人差はあるもののほとんどの子が最後までやり切れる。苦手意識を持つ子も対話、ハーベストまで体験すると楽しかったと語ってくれた。

  • 中学校は小学校ほど発達のバラつきが出なかったが、プレゼンや対話などでは個々の得手不得手が明らかになった。しかし、小規模で関係性が作られていたこともあってか苦手な所を補い合ったり、対話もふざける生徒はほぼおらず、真面目な話題にも真剣に臨んでくれていた。ヴィゴツキーの最近接領域を彷彿させられた。

  • やはり子どもたちの普段見せない姿、変容を見ることが先生方の動機づけになる。 ABDで子どもたちをストレッチゾーンな体験に誘い、潜在的な可能性を引き出す活動によって、新指導要領で示される学校現場におけるファシリテーターの役割、あり方を示す機会になった。

  • 読書による学びの習慣化、学び続ける力の獲得には他者とのかかわりと認知プロセスの外化が重要。読んで終わりではなく、他者と関わり、話し合って思考を深める体験が伴ってはじめて子どもたちの気づきが芽生えるのでは。あとは自己決定の余地など、段階に応じて学びの責任を彼らにも適切に委譲させていく仕掛けも必要。


コロナ禍となりABD開催はずっとオンラインが中心。対面での開催は本当に久しぶりでしたので、子どもたちとやれて楽しかったです!

鮭川村の皆さん、2日間ありがとうございました。そして事務局として準備や調整に奔走されたとらいあの皆さん、お疲れ様でした!


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山本一輝

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